初心者が自分に最適のラケットを選ぶときのポイント
初心者が自分に最適のラケットを選ぶときのポイント
ラケットはバドミントンに必須の道具。自分に最適のラケットを選ぶと、プレーの能力が向上するだけでなく、けがを未然に防止できるので、最適のラケット選びは、ビギナーにとって最初の重要な仕事です。
そうは言っても、このスポーツを始めたばかりの人は、どうやって自分に最適のラケットを選べばいいのか?ここではラケットの専門用語を含めて、ラケット選びのコツをご紹介していきます。
重量は4Uが基準
ラケットには様々な重量があり、単位は『U』で表します。いちばんポピュラーなのは3U(85.0~89.9g)、4U(80.0~84.9g)です。一般的には4Uを基準としており、多くのプレーヤーがこの重量のラケットを選び、パワーと技術が向上してきたら、ショットのパワーアップのため、3Uを試してみます。まだスイングのコツが掴めない人、あるいは女性は、5Uでもいいでしょう。
グリップの太さはG5が一般的規格
グリップにも様々な太さがあり、単位は『G』で表し、数字が大きいほど細くなります。G5が一般的な規格で、G6は手の小さな人、または女性向けです。
ちなみに、VICTOR独自の「FREE CORE(フリーコア)テクノロジー」によるナノクラスのナイロン製人造グリップだと、ショット時にかかる手への衝撃が吸収、分散されて、ショットの快適度が大幅に向上します。グリップにもいろんな選択肢があるんです。
バランスポイントとはラケットの重心の位置であり、だいたい以下の三種類に分かれます。
1.バランスがヘッド側にあると、スマッシュスピードが上がりますが、レシーブや守りのときに重く感じます。
2.バランスが中間にあると、どんなショットでも平均的に対応可能であり、初心者はバランスがミディアムのラケットがおすすめです。
3.バランスがグリップ側にあると、素早いレスポンスが可能になりますが、飛距離が落ちます。
初心者にはVICTORしなり具合指標4~7のラケットを
ラケットのしなり具合は多くの要因が係わっており、フレーム、シャフト、グリップの設計と材質の組合せによって、いずれもショット感が異なってきます。ラケット選びのときは、1~10にレベル分けしたVICTOR総合評価による“しなり具合”指標を参考にしてください。
通常、しなり具合は4~7が適切なレンジであり、初心者から上級プレーヤーまで取り扱いやすく、ショットも安定します。8~10の硬いラケットだとパワフルなショットを繰り出せますが、コントロールが難しくなり、1~3の柔らかいラケットは子供に適しています。
ガットのポンド数は24ポンドから
(あらかじめガットが張ってある)一般的なラケットのポンド数は20ポンド前後で、トップアスリートになると30ポンド、あるいはそれ以上になります。上級向けのラケットになるとガットなしが多く、お好みのガットとポンド数で取扱店に張ってもらいます。
ポンド数が低いとショットが軽快ですが、パワーが乗らず、スピードが犠牲になります。逆にポンド数が高いとパワフルで、速いショットが打てますが、コントロールが難しくなります。ポンド数の選択は人によって異なり、高いほど良いわけではありません。24ポンドから開始して、受ける手ごたえによって調整し、将来の条件、プレーのスタイル、筋力の成長にしたがって、ゆっくりと調整していくことが推奨されます。
VICTORラケット三大カテゴリー
VICTORではラケットのフレーム設定により、パフォーマンスの総合評価を行い、ラケットを『オールラウンド』『スピード』『パワー』の三大カテゴリーに分けて、プレーヤーの参考に供しています。
1.『オールラウンド』平均的に優れ、安定性とコントロール性を重視
例:DX-1L(ヘッドバランスが中間、柔らかいシャフト、ショットが安定し、コントロールしやすい)
2. 『スピード』速いスイング、次から次へと速いショットを繰り出せる
例:JS-07H(ヘッドが軽い、しなり具合は柔らかめ、取り扱いやすい)
3. 『パワー』パワフルショット、力強いスマッシュ
例:TK-1H(ヘッドがやや重い、しなり具合は柔らかめ、オフェンス中心)
まとめ
最後に、ビギナーの方々への呼びかけです。技術的には様々な面で試行錯誤とレベルアップの途中であり、自己のプレースタイルも変わっていきます。極端な規格(重量が過度に重い、または軽い)ではなく、価格的にリーズナブルで、一般的な規格のラケットで練習を始めることを推奨します。ラケットに絶対的な優劣があるわけではなく、自分に最適のラケットさえあれば、それがコートで最良の戦友となることを、心に留めておいてください。