コーチング

バドミントン初心者トレーニングガイド(下)

VICTORバドミントントレーニングのバドミントン初心者トレーニングガイド(上)でレベルアップさせるのに必要なテクニック、能力、経験などの3つの要素のコンセプトをご紹介しました。次に3つの要素に対応するトレーニング方法と、推奨するトレーニング量をご紹介いたします。
 
Shin Seung Chan/Lee So Hee
シン・スンチャン/イ・ソヒ
 
バドミントンスキルトレーニング
トレーニング項目
トレーニング方式
トレーニング量の推奨(一週間に二回ほど)
Skill
◎  インターネットからバドミントン上達法シリーズのDVDを探し出し、正しい動きを覚えて、動きの詳細に注意する。
 
◎ パートナーと会場でマルチボールシステム(繰り返しピッチ練習)をする。
毎回練習の時に、バドミントン9つのテクニックの1~2のピッチ(或いはチャイニーズステップ)をトレーニングしていく。100回ショット(或いはステップ50ターン)を1セットと数え、毎回2セット練習していく。
 
 
※ 練習時の録画可能、練習終了後に録画映像を見て、直すべきところを拾い出していく。
※ 毎回の動作の完成度を求める。
※ ピッチ練習の時、ステップ練習も取り入れると効果的。
◎ 自主トレーニングでボトルネックが生じた時、専門コーチの協力も効果的な方法の一つ。
 
 
バドミントン9つのテクニック  
バドミントン9つの主要テクニック:1. ハイクリア
 
バドミントン9つの主要テクニック:2. ロビング  
バドミントン9つの主要テクニック:3. プッシュ
 
バドミントン9つの主要テクニック:4. スマッシュ  
バドミントン9つの主要テクニック:5. カットボール  
バドミントン9つの主要テクニック:6. ドライブ  
バドミントン9つの主要テクニック:7. ヘアピン  
バドミントン9つの主要テクニック:8. スマッシュリターン  
バドミントン9つの主要テクニック:9. ドロップ  
 
 
ステップ  
バドミントン基礎ステップ:1. 前進/後退基本移動ステップ法
 
バドミントン基礎ステップ:2. チャイニーズステップ-左右移動法
 
バドミントン基礎ステップ:3. チャイニーズステップ-対角線移動ステップ法
 
バドミントン基礎ステップ:4. チャイニーズステップ-全方向移動ステップ法(上)
 
バドミントン基礎ステップ:5. チャイニーズステップ-全方向移動ステップ法(下)
 
 
バドミントン能力トレーニング
トレーニング項目 
トレーニング方式
トレーニング量の推奨(一週間に二回ほど)
能力
◎一回に1~2箇所の筋肉を定期的且つ定量的にトレーニングする。
※ 脚部の筋持久力アップ:スタジアム周辺をしゃがんで歩く(アヒル歩き)運動を一周1セットとして毎回2セットする。
※ スウィング調整をアップ:シャトルを使わずに、素振りで丁寧にスウィング動作の練習を100回/1セットとして毎回2セットする。
 
※ 体力アップ:800mの距離をスピードを変えて走る。200mずつ「速く-遅く-速く-遅く」の順に、スピードを変えて毎回2セットする。
 
< 範例 - 10月分第一週目 >
トレーニング項目:脚部筋持久力調整、スウィング調整、体力(また「らくちんトレーニング」メニューの中から自分で選択する)
 
トレーニング日:金曜日、日曜日
 
毎回のトレーニング進行順序:
1. スタジアム周辺をアヒル歩きで一周する。
2. 素振り練習100回。
3. 速度を変えて800m走行。
4. もう一回スタジアム周辺をアヒル歩きで一周する。
5. もう一回素振り練習100回。                                                   
6. もう一回速度を変えて800m走行。
※ 「能力」と「スキル」のトレーニングは同日に完成させ、曜日選択をして行う。
◎ 能力アップの状況に応じて、続けてトレーニング量を増やす。
 
 
 
「らくちんトレーニングでレベルアップさせよう」シリーズ:  
1. 上肢筋力  
2. 下肢筋力  
3. 筋持久力の基礎概念  
4. 上肢筋持久力トレーニング  
5. 下肢筋持久力トレーニング  
6. 腕力  
 
 
経験の積み重ね 
トレーニング項目
トレーニング方式
トレーニング量の推奨(一週間に二回ほど)
経験
◎ 別のスタジアム/チームで色々なプレーヤーと積極的に交流をする。
※ できる限り毎週2回1時間以上プレーする。  
 
※ 毎月2回自分の練習場所以外のコートで面識のないプレーヤーとプレーする。
 
◎ 色々な試合に参加する。(公式/アマチュア関係なく参加する)
※ 少なくとも一年に1回試合に参加する。     (学校内や会社内のアマチュア試合でも良い)
 
上記のトレーニング方式とトレーニング量は、バドミントン歴3年未満のプレーヤーを対象にしています。よって、皆さんのレベルや実力、練習にあてられる時間に応じてトレーニング量を調整されることを提案します。即ち、自分に合ったトレーニング方法を見つけ出す事こそ、最良のトレーニング結果を生み出せるのです!
 
 
最後に…
これまでの習慣を変える事は決して簡単なことではなく、時には苦しむことさえあります。多くのプレーヤーはフォーム矯正する時、「シャトルさえもヒットしない」時期が出てきます。なぜなら強制的に自分にとって不慣れなフォーム(正確なフォーム)でプレーするので、この時期のプレーは以前の間違ったフォームでプレーしていた頃に比べて差が出てきますが、くれぐれも諦めないでください!
トレーニングの方向性が正しく、忍耐強く練習すれば、「スランプ」から打破して大幅に実力アップできます!
 
( Edit by VICTOR Badminton )