バドミントンでよく見られるスポーツ傷害:テニス肘(下)
バドミントンでよく見られるスポーツ傷害:テニス肘(下)
テニス肘はスポーツや仕事で発症することがありますが、特に厄介な傷害です。というのも腱が脆弱なので、再度傷害を招かないように特別注意してください。ではどのように予防すれば良いのか、下記を参考にしてください。
1. スポーツや仕事での姿勢は正しいか注意する 常にスポーツや仕事をする時の姿勢は正しいのか注意して、同時に長時間同じ姿勢で同じ場所の筋肉を使わないように、また過度の運動(長時間スポーツしているか強度の高すぎる運動)はしないでください。必要に応じて、肘サポーターや弾性テーピングを約3~5センチのところから肘にかけて使用すると、筋肉がしっかり固定され、少し力を入れても患部に力が集中しないので再度発症することは避けられます。(下図) |
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適切に弾性テーピングを使用すると、テニス肘になる可能性は低い。 |
2. ウォーミングアップを取り入れる
運動前は必ず手首と肘のウォーミングアップを行います。筋肉のストレッチを通じて軟部組織の延性を増加させることにより、筋肉のサポートができます。(肘関節を伸ばしたり曲げたりして、もう片方の手で引っ張って30秒維持する)(下図)
筋肉を引っ張ることもウォーミングアップの一つ
3. キネシオテーピングを使って筋力アップ
競技を行う前に、痛みの軽減と筋力アップさせるためにキネシオテーピングを前腕部に伸ばして使用し筋肉をカバーする。(下図)
キネシオテーピングを使って痛む場所の痛みを軽減させる。
4. 肘の痛む部分を深部マッサージする
日常お風呂を終えてからホットパックを使用し、痛む部分を深部マッサージすると良いでしょう(Deep friction massage)。肘をテーブルの上にリラックスして置き、もう片方の手の親指を使って深部マッサージしていきます。「ゆっくり深く」を基準にしますが、浅く早すぎるマッサージは大幅に効果が激減します。毎回10回ずつマッサージをすることを心掛け、一気に何回もしないでください。深く押すと痛い感覚に見舞われますが、これは正常な現象でマッサージの後は静かに休憩を取ると良いでしょう。(下図)
「ゆっくり深く」を基準に患部を深部マッサージする
5. 「短橈側手根伸筋」トレーニングについて
毎日フリーな時間を活用して短橈側手根伸筋の筋力トレーニングをします。ジムに通う必要はなく、市場でよく見られるボトル入り飲料水(600ml)であるペットボトルを使って水をいっぱいに入れてボトルを平行に挙げます(腕を前方に伸ばす)。下例の動作を行います。
この3つのステップを1回として毎回15~20回行います。毎日3~5度に分けて6~8週間続けていくと短橈側手根伸筋は筋力アップされます。(下図)
筋肉を強化するための簡単な筋力トレーニング |
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Writter: Hsu Chih-Chung |
( Edit by VICTOR Badminton )