インタビュー

バドミントンの職人 |趙劍華—バトンタッチするアスリート

“トロフィーは結果に過ぎない、苦しい練習と数々の敗北を経ても、なお持ち続けているバドミントンへの情熱がすべてだ”– VICTORグローバル技術アドバイザー・趙剣華

 

かつてバドミントンの世界では「四天王」の一人だった趙剣華さん。颯爽とした身のこなしでラケットを振る動作は実にスムーズで、ラケットが体の一部であるかのようだ。12歳のときにアスリート養成学校に入ってからバドミントンに出会い、その後プロに転向して、数十年の長いアスリート人生のスタートを切った。

 

恵まれた天分と厳しいトレーニングで独特のプレースタイルを確立し、デビュー戦となった国際試合で4人の有名選手を次々と破って一躍名を馳せ、好成績を残し、多くのファンを得た。「何をするにしても、それを好きにならないといけない」、と趙さん。「好きならば、楽しくやっていける。」バドミントンを好きだから、スランプになっても、すぐに立ち直り、毅然としてベストを尽くすことができた。

プロの選手として、ゲームに勝敗が付き物なのは心得ているが、彼は勝利というものに対して独特の哲学を持っている。

「トロフィーは結果に過ぎない、苦しい練習と数々の敗北を経ても、なお持ち続けているバドミントンへの情熱がすべてだ。」一つひとつの試合で全力を出し尽くし、同じように全力で戦う相手とともに持ち味を出し切ってゲームを楽しむ。この過程こそ彼が愛してやまないものであり、最大の勝利なのだ。

 

 

VICTORはブランドの知名度と世界一への夢実現のため、1999年から有名な選手とチームをスポンサーとしてサポートしている。選手の言葉に耳を傾け、製品開発の方向を修正するとともに、選手のためにラケットやシューズをカスタマイズ製造するなど、様々な場面でユーザー中心のサービスを提供している。VICTORの理念に賛同した趙さんは、2003年からVICTORのイメージキャラクターを務め、2010年にはグローバル技術アドバイザーとなって、プロやアマの選手との交流を通し、市場の動向とユーザーの習慣を理解し、バドミントン用品の研究開発に情報をフィードバックして新たな視点を切り開き、VICTORのイノベーションに貢献している。VICTORはパイオニア精神にあふれ、現状に満足せず、常にトライして壁を越えようとしている、と趙さん。「マネジメントを学んでから、ブランドが生き残るには、研究開発に多くを投入しなければならないことを知りました。VICTORは決して現状に甘んじず、常に先頭を走っています。」

 

 

製品ラインナップ拡充と技術的な進歩にとどまらず、ファンとの関係構築能力も、会社の持続的発展に大事な役割を果たす。趙さんは中国広西省バドミントンチームのヘッドコーチとして選手を育成するとともに、VICTORを代表してトレーニングビデオの制作にも参画して、バドミントンの世界をわかりやすく紹介している。「VICTORは、このスポーツと人材育成をとても重視し、若いうちから専門トレーニングを開始したいと願っており、VICTORと協力することで自分の長所を生かせるとともに、バドミントンに対する情熱を持ち続けることができます。」

「自分の好きなことをやる」というモットーを、豊富な経験とともに伝え、スポーツを楽しみ、チャレンジを恐れないよう、みんなを激励し、自己超越というVICTORスピリットを体現している趙さん。バドミントン人生で新たなキャリアを築くと同時に、自分だけの成功哲学を作り上げたようだ。