豆知識

バドミントン試合にも「ホークアイ」登場?!(上)


以前、バドミントンとは最速の球技運動だとお話ししました。だから猛スピードで繰り広げられるバドミントンスポーツでは、いったいどのように肉眼判定でサイドラインをサイドインと判定しているのか?それともサイドアウトになるのか?ということに時折、議論することがあります。もし試合場所出身の線審が強い愛国心を持っていたなら、外国人選手にとって不公平な判定が下されるでしょう。この論争がもしも試合の最後でされていて、両者の鍵を握る一点差であれば考えてみてください、外国人選手は必然的にがっかりして、無力感に襲われるでしょう。また、一つの素晴らしい試合のマッチポイントに突然試合終了になってしまったら、観客のファンさえも不合理な結末に不満を感じることでしょう。
 
 
BWFは、ロンドンオリンピックが終了した三か月後に、やっと試合の公平性を向上させるために技術サポートシステムと同様の技術を導入することを決定しました。しかし、「ホークアイ」とはいったいどんなものなのだろうか?ほとんどの人は認識がないでしょう。ホークアイシステムは6つの高スピードカメラと複雑なコンピューティング•システムが組み合わさったもので、球体の三次元空間での高速移動位置を模擬計算して追跡するものです。2006年全米オープンが正式に導入されるまでは、最初にいち早くクリケットで導入されていました。
テニスコートのホークアイセットアップシステム
(写真元http://www.hawkeyeinnovations.co.uk/)
セットアップ完了のホークアイシステムデバイス
(写真元 http://www.hawkeyeinnovations.co.uk/)
スタジアム周辺を多くのホークアイシステムで取り囲む
(写真元 http://www.hawkeyeinnovations.co.uk/)

実は「ホークアイ」でもミスをする可能性がある!

皆さんはホークアイはどのように結果を提示しているか気になりますか?それはテニスボールの最終的な落下位置を表示するためにいくつかのコンピュータアニメーション映画に基づいています。ホークアイシステムはホークアイ―シャープとしても知られてはいるけれども、ただコンピュータシミュレーションの結果だけです。実際には、「選手は線審自身の判定とホークアイシステムによる判定も確認するが、スローモーションリプレイ映像こそ正確に選手のプレー中の証明ができる。」とこのような例があります。
 

ホークアイシステムは正確にもかかわらず、バドミントンはほとんど最後の結果を決定するためにホークアイの模擬計算システムを使用していません。なぜなら、バドミントンのフライトの模擬計算はテニスやクリケット、サッカーの模擬計算より何十倍も複雑だからです。バドミントンは他のいくつかのスポーツのようなフルラウンド型の球体とは異なり、円錐形のみならず、常に高速回転のフライトであり、更にシャトルの羽根の根元の隙間がわずかに異なるので、試合中にシャトルが徐々に破損することは言うまでもないでしょう。これらの要因はシャトルの落下位置を判断する難易度が高いために「コンピューターシステム」を使用するようになりました。 (写真元 http://www.hawkeyeinnovations.co.uk/)
 

そんな事から、BWFは予算とその実用性を検討した上で、直ちにリプレイ判定システム(Instant Review System,略してIRS)と選手チャレンジ審判制度を採用しました。はじめに2013年1月のマレーシアオープンでテストし、6月のジャルムインドネシアオープンカップで正式採用となりました。しかしながら5月になってBWFは「まだ何回もテストをしたい」というのを理由に、IRSの導入を遅らせ、2013年の年末12月のスーパーシリーズ決勝戦でようやくIRSを導入しました。BWFはこのIRSが誘因となり、より多くのスーパープレーヤーが試合に参加する事を期待していたのです。世界ナンバー1のリー・チョンウェイ選手も試合中に史上初のIRSの運用する「チャレンジ権」を使って成功しました!(以上の内容は筆者の一個人としての意見であり、決して弊社の立場から述べているものではありません)

( Edit by VICTOR Badminton )

 

 


Mackinglis
- Well-known badminton blogger - http://campus999.blogspot.tw/
- Obsess in international badminton event since 2008 Beijing Olympics
- Specialize in analyzing world badminton players’ affair
- Worked in international news agency as editor and reporter
- Translate a lots of international badminton news and interviews
- Interviewed many top badminton player and coach in the word